東京から奄美大島にUターン~仕事や家族について~

奄美大島

なぜ奄美大島に移住したのか

大学を卒業して、都会で働いてみたい!という田舎者の単純な発想で東京の会社に就職して働いていたが、東京で7年働いて、結婚し子供もできた。

その時29歳。地元の奄美大島に帰るつもりは全くなく、そろそろ千葉に家でも買おうかなと思っていた。

ただ、少しそこで立ち止まって考えてみた。幸いにも仕事は上司や先輩・同僚にも恵まれており、嫌ではなかった。給料もよかった。でも帰宅できる時間はバラバラ。そして千葉になんか家を買った日には通勤で、また家族との時間が吹き飛ぶ。

家族の時間は一番大事にしたいなーと。

そんな時、久しぶりに奄美大島に帰省し、写真の道を通った時、

「え?俺の地元すごくない?めっちゃ南国!超自然!!ほぼグアムじゃん!?てことは俺グアムで働けるじゃん!!!」

と衝撃的なことに気づいた。

日本のグアムだ!と思った場所。

東京で働く意味ってなんだろうと思った。

別に銀座で買い物するわけでもない。

若い頃みたいに渋谷や新宿で飲み遊ぶこともない。

休日にイオンモールに行くくらいで、それは別に奄美に帰ってもたまに東京に旅行で来ればよい。

奄美なら実家あるし、給料安くなっても、死ぬことはない!!!

何より、自分の親のそばで子育てができる!じぃじ、ばぁばも大喜び。

移住するのに大変だったこと

①仕事探し

まず、僕にはサラリーマンとして会社で働くということしか選択肢として持ってなかった。独立するほどのスキルや度胸はなく、家族のためにも、安定した給与の入るサラリーマンがよかった。

東京での会社は、土日祝休みで月残業30時間くらい、年収は650万。

まずは奄美のハローワークに行くことにした。ハローワークは行かなくてもネットで検索もできるのでそちらでもいい。ハローワークに紙で張り出されている情報とネットの情報は全く同じ。

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転職サイトのリクナビネクストにも登録したが、奄美の求人を取り扱っておらず、利用できなかった。

僕の職探しの希望は下記。

  1. 土日祝休み、日中勤務
  2. 資格不要
  3. 大卒を活かせる
  4. 月収17万~

①は家族最優先の僕にとってはマストな条件。時間を増やすために奄美に帰ってきたので、働きすぎたら東京のままでよかったじゃんとなる。

②資格は運転免許しかない。転職の時ばかりは資格取っていればよかったと思った。あの何もしていなかった大学時代に・・・

③は変だけど個人的に拘った。はっきり言って僕は大学では何一つ勉強をしなかった。学費払って卒業証書を貰って、履歴書に学歴を書けるようになっただけだ。

学歴は、約500万と5年をかけて親に取らせてもらった唯一の資格。ここで活かせなければ、親は死んでも死にきれないだろう・・・と思った。なので、学歴が大卒だと給料がよいといった条件があればいいなと思って探した。

④はかわいい奥さんとかわいい息子とがいるので、このくらいの給料は欲しかった。

これが、案外少ない。

まず、奄美の仕事は土曜、祝日は基本的に働く。

1番求人の多い職種は、土木建築、調理、介護福祉だった。

土木建築は資格や経験重視。(給与は結構よい)

調理は土日祝も働く。(給与は結構よい)

介護福祉は給与が安い。

そして大卒が活かせるのはほぼない。大卒という資格はほんと貧弱だ。大卒だからなんですか?何ができるんですか?そう問われてる気がした。

探した記憶では、薬品販売の営業と金融機関と公務員が貧弱資格を見てくれていた。

という経緯で信用組合という金融機関の面接を受けることに。

②面接ができない

東京で働きながら同時並行で就職を探していたので、面接をする時間がなかなか取れなかった。

会社に1週間休みをもらって奄美に帰り、職探しから面接を超短期間で受けなければならなかった。

現在働いている信用組合は、5日目にハローワークに求人が張り出され、その日で電話し、翌日面接をしてくれたのでよかった。他は面接できる日が1週間後と言われ、受けられなかったのを覚えている。

今ならリモート面接なども可能なので、遠い地方への転職もしやすくなったかもしれない。

今考えれば、仕事を辞めてから、失業給付金を貰いながら、半年とかじっくり職探しをしてもよかったのかもしれない。(普通そうなんですかね・・・)僕は3月末で辞め、4月1日から働くリレー方式だった。次回、機会があればそうしよう・・・

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年収半減、家族との時間は増えた

さて無事面接もでき、就職先も決まったが、そこでの給与は17万円だった。

ボーナスは年4.5か月分でるのでありがたかった。(ボーナスがこれだけある会社も奄美では少ない。)

それでも、計算すると年収280万。東京の会社では650万だったので半分以下である。普通、転職とは年収アップのためにするのでは?減っちゃう転職って珍しいくない!?と苦笑いしたのを覚えている。

こんなに下がるのはちょっと堪えたが、減るもんは仕方がない。とにかく貯金を増やす方法はないかか調べだした。

ネットで色々検索すると、どうやら、支出を減らすこと、貯まったお金で投資をする。がいいみたいと判明。

↓よく読んでいたブログ。わかりやすくて面白い。

貯金はおすすめしない|銀行預金は30万円あれば良い【漫画で解説】
貯金がないと何となく不安になるけど、実際は30万円もあれば大丈夫。それ以上のお金はIPOの購入資金やiDeCo(個人型確定拠出年金)に充てたほうが、闇雲に貯金するよりお金が増える可能性が高くて堅実です

スマホを格安SIMのマイネオに変更したり、生命保険、医療保険を解約したり。

それから、貯金していたお金をつみたてNISA、iDeCo、なども始めて少しでも増やせるように努めた。投資なんて全く未経験だったので、初めは本当に怖かった。誰か周りに聞く人がいてくれたらなと思っていた。

ここについては改めて、別の記事でまとめてみようと思う。

まあとにかく、年収が減っても、全然問題なく、残業時間は0になったので、家族で過ごす時間は増えた。これが一番よかったと思う。

この記事が「いつか南の島で働きたい」「家族で移住するのが不安だ」という人の参考になればなと思います。

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